「会社案内を作りたいけれど、何を載せればいいのか分からない」。小田原や西湘の会社の方から、この相談をよくいただきます。
こんにちは、小田原のデザイン会社・桃秀デザインの長久保です。独立する前は、企業で広報と採用を12年担当していました。新卒採用の立ち上げで、会社の良さを言葉にする仕事を何年も続けた経験があります。今回は、そのときに身についた「会社案内は、載せる内容より先に、載せる順番を決める」という作り方をお伝えします。
会社案内がうまくいかない理由は「載せる順番」
結論から言うと、沿革と設備が最初に来る会社案内は、読まれる前に閉じられます。
会社案内を作るとき、多くの方が「会社概要→沿革→事業内容→設備→お問い合わせ」の順で考えます。社内では自然な順番です。でも、受け取る側は違います。渡された人が最初に知りたいのは「この会社は、私に何をしてくれるのか」。そこが1ページ目に無いと、あとは読まれません。
私が広報にいたころ、会社案内やパンフレットの見出しとキャッチコピーを作り直したことがあります。すると営業から「分かりやすくなった」という声が聞こえてきました。中身は同じ。変えたのは、見出しの言葉と並べる順番です。
そのとき身についたのが、「誰が、どう使うのか」まで考えて設計する習慣でした。営業が商談の席で開くなら、説明しやすい順番に。渡された人が一人で読むなら、聞く側にとって親切な順番に。会社案内は、強みを並べる紙ではなく、強みが伝わる順番を決める紙だと思っています。
作る前に決める3つのこと
決めるのは「誰に渡すか」「渡したあと何をしてほしいか」「1つだけ覚えて帰ってほしいこと」の3つです。
- 誰に渡すか:商談の相手か、採用の学生か、取引先の役員か、金融機関か。相手が違えば、最初のページも違います。
- 渡したあと何をしてほしいか:見積もりを頼んでほしいのか、会社見学に来てほしいのか、応募してほしいのか。最後のページは、その行動への案内で終えます。
- 1つだけ覚えて帰ってほしいこと:全部は覚えてもらえません。「地元で40年」「夜間対応ができる」「若手が育つ会社」。1つにしぼると、構成が決まります。
この3つが決まっていない状態でデザインを始めると、途中で何度も戻ることになります。作り始める前の30分で決めてください。
「言葉にしにくい良さ」の引き出し方
良さは、社長の頭の中にはあります。引き出す道具は、質問です。
採用と広報を12年やって、いちばん使った質問は次の3つでした。
- 社長の顔つきが変わる話はどれですか:創業の話、失敗した話、お客様に言われた一言。語るときに声が大きくなる話に、会社の芯があります。
- お客様は、何をほめてくれますか:「安い」とは意外と言われません。「電話がすぐつながる」「職人さんが丁寧」。その言葉を、そのまま会社案内に使います。
- 辞めなかった人は、なぜ辞めなかったのですか:採用パンフレットは、入った人が語る理由がいちばん強い。制度の一覧より、一人の社員の一言です。
私は今も、会社案内の打ち合わせでこの質問から始めます。「うちには特徴がない」とおっしゃる社長ほど、話が止まらなくなる。書道で言えば、お手本をなぞるのではなく、その人の線を見つける作業に近いです。
営業用と採用用で変える所・共通でよい所
変えるのは最初のページと最後のページ、共通でよいのは真ん中の「会社の芯」です。
| 場所 | 営業用(会社案内) | 採用用(採用パンフレット) |
|---|---|---|
| 最初のページ | お客様の困りごとと、解決できること | 働く人の顔と、ここで働く理由 |
| 真ん中 | 会社の芯(大切にしていること・強み・実績) | 共通でよい |
| 人の紹介 | 代表と担当者 | 若手・中堅・ベテランの3人 |
| 最後のページ | 相談・見積もりへの案内 | 見学・応募への案内 |
真ん中が共通でよいので、営業用と採用用を同時に作ると、取材も撮影も一度で済みます。別々に作るより費用も抑えられます。
構成のたたき台
三つ折りなら6つの面、冊子なら8ページ。まずこの形に当てはめてみてください。
三つ折りリーフレット(6面):表紙(1つだけ覚えてほしいこと)→ 困りごとと解決 → 強み3つ → 実績や事例 → 人と会社の雰囲気 → 連絡先と次の行動
冊子(8ページ):表紙 → 代表の言葉(短く)→ 困りごとと解決 → 強み → 実績・事例(見開き)→ 人の紹介 → 会社概要と沿革 → 連絡先と次の行動
沿革が最後にあるのは、読み飛ばされていい場所だからです。必要な人は最後でも読みます。
料金の目安
三つ折りリーフレットは242,000円(税込)〜。ページ物の会社案内はページ数で見積もります。
| 内容 | 料金(税込) |
|---|---|
| 三つ折りリーフレット(企画・構成・文章・デザイン) | 242,000円〜 |
| 冊子型の会社案内・採用パンフレット | ページ数でお見積もり |
| ロゴ+会社案内の2点セット | 440,000円〜 |
| 撮影・印刷 | 実費(手配も承ります) |
取材(聞き取り)と文章づくりは料金に含みます。「言葉にしにくい良さ」を引き出すところが、この仕事の中心だからです。
小田原・西湘エリアで会社案内を作るなら
桃秀デザインは、聞き取りにうかがうところから始めます。小田原・南足柄・箱根・湯河原など神奈川県西の2市8町なら、会社や工場に直接おじゃまして、働いている場面を見せていただきます。写真の撮影手配も含めて進められます。
詳しくはパンフレット・会社案内のページと料金表をご覧ください。
まとめ:順番を決めれば、載せるものは決まる
会社案内は、沿革と設備から始めない。誰に渡すか、渡したあと何をしてほしいか、1つだけ覚えて帰ってほしいことを先に決める。良さは質問で引き出し、営業用と採用用は真ん中を共通にする。そして、誰がどう使うのかまで考えて、聞く側に親切な順番に並べる。この順番で進めると、作り直しのない会社案内になります。
相談・お見積もりは無料です。「うちの良さって何だろう」という段階からのご相談も歓迎ですので、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。